油絵具という材料について知っておくことは大事な事だと思います。
以前にふれた乾きにくさのことです。

そもそも顔料と乾性油が主成分の油絵具は、空気にふれると酸素と結合し、徐々に堅牢に固まってきます。ゆっくり固まることで耐久性のある長く後世に残せる絵に仕上がるのです。
ですから、15世紀に描かれたヤン・ファン・アイクの絵画「アルノルフィニ夫妻の肖像」も現在まで鮮やかに保たれているのですね。

欠点だと思われがちな乾きにくさも、油絵の特徴であり、実は大切な事なのです。
そんな事を心の片隅にでも置いておきながら絵筆をとってみるのも、壮大な気持ちになりますよ。

今回も皆さんよく観て、上手に質感を描き分けていて、素晴らしい作品に仕上がりました。
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モチーフ





左：描き始め　右：完成作品